後世へと繋げるべく御預かりした修復作品。時の間に合わせ・早さ・安さ優先ではなく、いつか必ず来る次の修復を考え、和紙・裂地を吟味して使います。

修復の肝は糊にあり

本紙修復具合の塩梅良さはもちろん、対する裂地の選定・色柄の配色も重要です。こと掛軸に於いては巻いた時の全体のしなやかさ、小口の揃い具合。巻き終え、手を開いたら掛軸がクルクル戻らないか。掛けた時、常に真っ平らに掛かるか。

そしてそれらをまとめ上げる要はやはり、「糊/のり」にあり。と芳仙洞は考えています。

作品の洗い

ご要望・必要に応じた洗浄

煤けて何が描かれているのかハッキリしなかった作品。「しっかり洗って欲しい」とのご要望。

専用の洗浄室にて、薬品を用いた殺菌洗浄も行っております。見違える仕上がりとなります。

額・屛風製作

一点ずつ、作品ごとに併せたオーダー製作

当店では既製の屏風や額は扱っておりません。

屏風や額の下地・椽は、全て当店内の木工場にて材木からひいて作ります。その為大きさ・形状にこだわらず様々な加工が可能です。椽の塗りも当店にて行います。塗っては研いでを繰り返して仕上げる当店の蝋色艶消し塗り・・・既製品にはない極上の光沢です。

修復につかう糊/のり

古糊を扱っているのは長野県内で弊社のみ

毎年大寒は表具師にとって欠かせない仕込みの時期。小麦粉澱粉を炊き、甕(かめ)に入れて保管。10年以上熟成・発酵させた、掛軸の裏打にのみ使用される特殊で貴重な糊。古糊(ふるのり)は接着力が極弱い糊。

小麦粉澱粉糊には可逆性があり、糊付けされた和紙はキチンと剥がせる。昔から使われてきた糊。先を見据えた糊。